信用取引のルール

iRootで信用取引を開始するには

まず、iRoot口座を開設していただく必要がございます。
口座開設の方法につきましては、口座開設の手順をご覧下さい。

既にiRoot口座を開設済みのお客様はそのまま信用取引の申し出に進むことができます。

【ご注意】

  • 日本証券業協会の特別会員である金融商品取引業者(銀行、保険会社等)に勤務し、日本証券業協会の定める登録金融機関業務に従事している場合、信用取引および先物オプション取引等を行うことが禁止されます。銀行、保険会社等の金融商品取引業者に勤務されている方は法令、規則およびご自身の従事する業務、勤務先の社内規則等を十分にご確認のうえお申込ください
  • iRootで信用取引をご利用される場合、担当営業員を通じての信用取引(以下、対面信用取引)との並行利用はできません。
  • 対面信用取引口座に建玉をお持ちのお客様は、すべてご返済なさってからでないとiRoot信用取引口座を開設できませんのでご了承下さい。

信用取引開始までの流れ

STEP1担当営業員へのお申し出

お電話などで担当の営業員に「iRootを通じて信用取引もしたい」ことをお申し出下さい。
営業員からおおよその説明をさせていただくと同時に、ご質問にもお答えさせていただきます。(信用取引の契約締結前交付書面をお渡し致します。)

iRoot信用取引を開始するためには以下の前提が必要となります。

  1. 常に電話連絡がとれること(緊急時には電話連絡の必要があります。)
  2. 当社以外の経験も含め株式投資経験が1年以上あり、信用取引が現物取引と比べてリスクが高いこ とをご認識いただいていること。
  3. 後述の諸ルールをご了承いただけること。
STEP2電話による面接

担当営業員の申請に基づいて、本業務担当責任者から電話によって面接させていただき、当社の信用取引口座開設基準に照らし説明および審査をさせていただきます。
その結果、事情により口座開設のご希望に添いかねることがございますが、その理由の開示はご容赦願います。

STEP3信用取引口座開設書類のご提出

上記の審査に通ったお客様には、担当営業員よりその旨をご連絡申し上げると共に、下記の書類(他の書類が必要になる場合もあります。)をお渡し致します。それぞれの書類をよくお読みのうえ、保存もしくはご提出願います。

  1. 信用取引口座設定約諾書・・・所定の位置にご署名・捺印下さい。控えをお手元に保管いただき、本票の方に4千円の印紙を添付し割り印を押していただいたうえでご提出ください。
  2. iRootにおける信用取引に関する覚書・・・所定の位置にご署名・捺印いただいた後ご提出ください。
  3. 信用取引に関する確認書・・・所定の位置にご署名・捺印いただいた後ご提出ください。

1.は東京証券取引所の受託契約準則により徴収が義務付けられている書類で、印紙税法により、4千円の印紙を貼らなければならないことになっております。

誠に勝手ながらこの印紙代はお客様のご負担とさせていただいておりますので何卒ご了承下さい。

STEP4口座開設と完了のお知らせ

上記の1、2、3の3種類の書類が当社にご提出された時点で、当社はお客様のiRoot信用取引口座開設の登録をします。完了次第その旨を電子メールにてお知らせします。

STEP5信用保証金のお受入れ
  • お預りしている現金は、原則としてすべて現金委託保証金として取扱います。
  • お預りしている株券は、原則としてすべて代用有価証券として取扱います。

iRoot信用取引のご利用が可能となります!

委託保証金率と最低保証金維持率について

委託保証金率・・・50%
最低保証金・・・50万円
最低保証金維持率(いわゆる追証を必要とする維持率)・・・30%

保証金現金の取扱い

お預り現金は、原則としてすべて現金委託保証金として取扱います。従って、委託保証金の預託状況によっては、お預り現金が現物株の決済または信用取引決済で発生した損金に充当できないことがありますのでご注意下さい。
また、信用取引の損金によって不足金が生じる場合には、必ず当該取引の決済日の午前9時までに当社の口座にご入金下さるようお願い致します。

代用有価証券の取扱い

お預りさせていただいた有価証券は、原則としてすべて代用有価証券としてお取扱いさせていただきます。
なお、iRootでの信用取引で、代用有価証券としてお預りできるものは次のとおりです。

種類 掛目
上場新株予約権付社債(新興市場を除く) 80%
新興市場(※)上場新株予約権付社債 50%
上場株券(新興市場を除く) 80%
新興市場(※)上場株券 50%
公社債投信 85%
追加型株式投信 80%
単位型株式投信 80%
上場投資信託・上場投資証券 80%
  • (※)新興市場とは、グロース市場(東証)、ネクスト市場(名証)、アンビシャス市場(札証)、Q・Board市場(福証)等の総称です。

【ご注意】

委託保証金率および代用有価証券の掛目については、金融商品取引所による規制または当社の判断により変更されることがありますので、ご注意ください。
なお、当社の判断により代用有価証券の掛目の変更等を行う場合には、あらかじめその内容をご通知し、変更後の掛目(または除外)の適用日につきましては、通知した日から起算して一週間後の営業日以降の日といたします。
ただし、下記④の事象の場合において、当社が必要と認めたときには、通知した日の翌営業日から適用することができるものといたします。

  1. 発行会社が新興市場に上場する場合
  2. 発行会社の株価が一定金額を下回った場合
  3. 発行会社が債務超過となった場合
  4. ①~③のほか、特定銘柄について、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等が発生し、今後、株価が継続かつ大幅に下落することが予想され、当該銘柄の時価が本来の株価水準を反映していないことから保証金としての適切な評価を行うことができないと当社が認めた場合
委託保証金率について

委託保証金率は、現在の信用建玉金額に対する委託保証金の占める割合(%)のことです。
ただし、すでに建玉があり評価損がある場合、委託保証金から評価損と売買手数料、信用金利、信用管理費などの諸経費が控除されます。しかし、評価益となっても、信用新規建余力とはなりません。つまり、 委託保証金率=(保証金現金額+代用有価証券時価×掛け目-評価損-諸経費)÷信用取引建玉金額×100となります。

委託保証金の拘束期間

反対売買による返済注文が約定した信用取引にかかる委託保証金はすぐに解放します。
解放された保証金は次の信用取引に利用できるため、同じ保証金で1日に複数回の取引(日計り取引)が可能です。 また、約定日から引出可能な範囲内で保証金を引き出すことも可能です。

  • 現引・現渡により返済した信用取引にかかる委託保証金は決済日に解放します。

【ご注意】

信用取引口座の開設後は、委託保証金としての現金または株券(現金換算)の受入で50万円以上が信用口座維持基準となります。従って、建玉がある場合には、委託保証金が50万円を下回ることとなる現金または代用株券のお引き出しはできません。
信用新規の取引を行う場合、委託保証金率が50%を下回っているか、または委託保証金が50万円未満である場合は、新規建て注文はできません。

追加保証金(追証)について

iRootでの信用取引の最低保証金維持率は30%です。
従って、建玉の評価損の拡大や代用株券の評価の低下によって、委託保証金維持率が30%を下回った場合、翌々営業日の正午までに速やかに追加保証金(追証発生日の審査時点の30%回復相当額)を差し入れていただきます。
なお、その後の相場変動により追加保証金が減少することはありませんが、追加発生することはあります。追加で発生した金額についても、追加発生日の翌々営業日の正午が追証の期日となります。
差し入れ期限までに建玉を反対売買により返済した場合、返済建玉の20%について、追証必要額から控除します。
追加保証金が発生した場合は、担当営業員よりご連絡致します。お客様の諸事情により当社から連絡がつきにくい場合は、是非お客様よりご連絡いただきますよう、よろしくお願い致します。

強制処置

次に挙げるいずれかのケースに該当するお客様につきましては、すべて当社の任意により、お客様の口座におけるすべての信用建玉を反対売買で決済させていただきます。これにより不足金の発生が予想される場合は、不足金に充当する代用株券を売却させていただくこととなります。

  • 委託保証金が30%を下回り、追証の期日正午までに追加保証金差入れを確認できない場合
  • 委託保証金が20%を下回り、翌営業日正午までに追加保証金差入れを確認できない場合
  • 委託保証金が20%を下回り、当社がお客様へご連絡がとれない場合

新規建てについて

完全前受制

信用取引においても、完全前受制を採用しています。従いまして、お客様の「信用新規建余力」の範囲内で信用新規注文をお受けすることとなります。
信用新規注文の発注金額=指値(成行の場合は値幅上限値)×数量
また、現引は「現物買付余力」が、現渡は当該株券がないとお受けすることができません。
なお、新規建ての注文期間は本日中のみとなり、週中注文はお受けできませんのでご了承下さい。週中注文中の新規建余力の変化により、完全前受制が守れなくなるためです。
返済で損金が発生した時や、代用有価証券の売買等で、約定後または受渡日に不足金が発生することがあります。この場合には約定日を含め3営業日目の午前9時までにご入金をお願い致します。ご入金いただけない場合は、委託保証金等差入担保のうち不足金充当分を、当社の判断で売却させていただかざるを得ません。またその場合、会員画面へのログイン不可の措置を取らせていただく事があります。立替金には十分ご注意下さい。

取扱市場・取扱銘柄

~iRoot信用取引での取扱取引市場・取扱銘柄~

  • 東証プライム市場
  • 東証スタンダード市場
  • 東証グロース市場

上記3市場の貸借銘柄および制度信用銘柄

貸借銘柄は、新規買、新規売、返済買、返済売を受付けます。制度信用銘柄は、新規買、返済売のみを受付けます。

【ご注意】

取引所や日本証券業協会または証券金融会社が指定する取引規制銘柄は、その規制内容に応じて規制させていただくこととなります。
そのほか、合併後非存続会社となった銘柄等を取引規制銘柄とさせていただくことがあるなど、当社で独自に取引規制銘柄を指定することがありますので、ご了承下さい。

建玉の返済について

発注時の諸注意

「銘柄」および「売買の別」が同一の建玉が複数ある場合は、返済する建玉を注文時に指定していただくことになります。
返済する建玉の指定を間違われた場合、約定後にこれを変更することはできません。訂正したい場合には、約定前に注文をいったん取消し、再入力することで行って下さい。
なお、当日の現引・現渡は15:00までとなります。それ以降の現引・現渡のお申し出は翌日のお手続きとなります。

反対売買による確定利益額の取扱い

反対売買による利益額は、約定した日から受入保証金の総額に加算して計算し、決済日に委託保証金として受入れるものとします。確定した利益をすぐに次の信用取引に利用できます。ただし、他の建玉の状況によっては必ずしも他の信用取引に利用できるとは限りません。

損金発生時の諸注意

損金が発生した場合、受渡日当日の「委託保証金の維持率」によっては、新たにご入金が必要となるケースがあります。その場合には、受渡日当日に電話でご連絡させていただくこととなります。
なお、iRootではお客様の信用返済注文によって損金が発生した場合、委託保証金の不足が生じるか否かにかかわらず注意喚起のために電子メールでご案内しております。場合によっては煩わしいご案内になるかもしれませんが、 お客様のリスク管理の上で重要ですので、なにとぞご理解下さい。

弁済期限(期日)について

弁済期限(期日)は、約定日から6ヶ月目の応当日とし、その日が営業日でない場合は前営業日に繰り上げることに定められています。
しかし、iRootでは、期日に当該銘柄の売買が無いケースなどを考慮して、期日の前営業日までに反対売買または現引・現渡をお願いすることとしております。
(iRootで信用取引をされているお客様には、iRoot期日として前記の日付を建玉問合画面等に表記いたしております。)
期日の前日までに反対売買または現引・現渡がなかった場合(あるいは約定できなかった場合も)、期日当日以降にお客様の口座において当社の判断で、該当建玉の反対売買を行います。
期日当日に当社の任意で反対売買を行う場合、期日前日の大引け後に反対売買注文を入力致します。従って、期日前日の大引け後における当該建玉の返済注文(変更・取消含む)の入力はご遠慮下さい。
信用建玉銘柄が「合併後非存続会社となった場合」、「減資を行うことになった場合」、「株式交換された場合」、「株式移転された場合」などには、建てた日から6ヶ月以内でも当該銘柄の最終取引日の前営業日を最終期日と致します。十分にご注意下さい。

諸経費について

金利と逆日歩

【信用取引金利】

信用取引において、買い方はその約定金額に対する金利を支払い、逆に売り方は約定金額に対する金利を受け取ります。

  • 信用取引金利は、受渡ベースでの両端入れ(建て日、返済日を含む)です。
  • 日計りの場合は、1日分の信用取引金利が必要です。

【貸株料】

【信用取引で株式を売り建てている間、売建てのために借りる株に対してかかる費用です。

【逆日歩】

証券金融会社の貸株残高(売建)が融資残高(買建)を上回った場合、売り方が買い方に対して株の品貸料を支払うことがあります。この品貸料を逆日歩といいます。その銘柄が逆日歩の対象になっているかや、逆日歩の金額は、日々証券金融会社が発表します。

管理費

信用管理費は、建日より起算した1ヶ月毎の応当日をこえるたび発生します。
信用管理費は、1株につき10銭で、100円に満たない場合は、最低100円とし上限は1,000円です。(消費税は別途かかります)
売り建玉と買い建玉は区別し、同一銘柄で同一約定日の建玉はまとめて算出します。

名義書換料

名義書換料は、買い建玉がある状態で当該銘柄の決算期末等をこえた場合に発生します。
料金は 建て株数×50円÷当該銘柄の売買単位 となります。(消費税は別途かかります)
すべての銘柄の本決算時と、定款で中間決算を定めている銘柄の中間決算時、株式分割等の権利割当時などに発生します。

配当金の受払について

建玉中にその銘柄が決算日をこえた場合には、買建であれば配当金相当額を受取ることができ、売建であれば配当金相当額を支払わねばなりません。
その時期は通常決算の2~3ヶ月後となりますが、配当金が当社に到着したら、出来るだけ早くお客様の口座に入金致します。逆に、配当金の取り立てが当社にきましたら、お客様の口座から当該金額を差し引かせていただきます。ただし、配当金の取り立てがくる前に売建を返済された場合には、概算で配当金分を差し引かせていただいた上で利損金の計算をさせていただき、確定した時点で過不足があった場合には修正させていただきます。
口座解約後に配当金関係の受払が生じる可能性がある場合、解約手続きを延期させていただくことがありますのでご了承下さい。

空売り規制について

空売り規制とは

お客さま(適格機関投資家を除く)が51単元以上の信用新規売り注文を行う場合について、直近公表価格以下(成行注文も含む)で発注することが禁止される、いわゆる「空売り価格規制」が設けられていますが、2013年11月5日(火)より、当規制が総合的に見直し・緩和されます。
従来は、すべての銘柄に対し価格規制が適用されていましたが、今後は一定の水準(当日基準値段の90%、以下トリガー価格)に抵触した銘柄にのみ規制が適用されます。

  • 価格規制違反の未然防止の観点から、トリガー抵触前であっても、トリガー価格以下の指値注文は発注することはできません。
  • トリガー抵触となった銘柄については、トリガー抵触後以降から翌営業日の取引終了時点まで現行の空売り規制ルールが適用となります。
分割発注にご注意ください

「空売り価格規制」を回避する目的で、50単元以内の信用新規売り注文を短時間に連続して発注する場合等は、規制に抵触するお取引とみなされる可能性がありますので、ご注意ください。
また、複数の証券会社の口座を利用して注文した場合でも、分割発注に該当するとみなされ、空売り価格規制違反になる可能性があります。充分にご留意ください。

空売りに関するご注意

iRoot信用取引では、51単元以上の信用新規売り注文はオンライン発注ができません。ご了承ください。

その他の規制

二階建の制限

iRootによる信用取引では、委託保証金の代用株式と同一銘柄の買い建玉は出来ません(ただし、現引きして代用預りとしてお預りすることはできます)。また、買い建玉と同一銘柄を現物で新たに買い付けすることもできません。これは相場変動による不測の損害を軽減するものです。非対面取引の場合、やむを得ない措置ですのでよろしくご了解下さい。

総建玉の金額制限

総建玉の金額を1億円とさせていただいております。これ以上の金額となる信用新規注文は入力ができません。

当社独自の銘柄規制

監理銘柄(確認中含む)及び整理銘柄の現物買注文、信用新規注文はオンライン発注ができません。ご了承ください。

約定後の訂正はできません

約定後に、返済する建玉指定を変更することはできません。また、新規・返済の変更や、信用・現物の変更、などもできませんので、発注入力の際には十分にご注意願います。

当初取引時の委託保証金について

信用取引口座開設後の当初取引時につきましては、200万円以上の委託保証金が必要です。ご了承ください。

お願い

当社が強制処置によって売買を行った場合、その売買手数料はiRoot手数料ではなく対面での手数料をいただきます。ご了承下さい。
規制銘柄の追加および削除の情報・現在の状況、信用取引金利、代用有価証券の掛け目などは、iRoot会員画面内の投資情報(Investor Info)で公表します。常時、目を通されることをお勧めします。
信用取引は現物取引と比べ、いろいろな面でリスクが多い取引です。この点を良くご理解の上、取引を開始されることをお勧め致します。